台風14号(ナービー)来襲!


こんにちは、園主です。
まずは、今回の台風14号にて被災されました方々には心よりお見舞い申し上げます。以後の文章はそ
の台風14号についての内容になりますが、文中適切ではないと感じられる箇所がございましたら ご指
摘下さい。

あれだけの規模で近づいてあのコースをたどり、この程度の軽い被害というのは正直信じられないぐら
いなのです。
それはとてもありがたいことなのですが、園主にはどうしても納得いかないことがあるのです。
それは昨年の過去最高の台風上陸数という実情を教訓に、今後台風来襲は当然のことと思わなけれ
ばならないのではと考え、実は冬場より費用と時間、そして労力をかけて台風対策を施していました。
もちろん台風が接近しないにこした事はないのですが、いざ来てもその被害を最小限に抑えるために、
今後昨年のように皆様にご迷惑をおかけする事がないように、そう願いながら懸命にこしらえていまし
た。
そして今回の台風14号です。
ナービー(今回の台風14号の名前で韓国語で”蝶”という意味のかわいらしい名前です。)は、その名の
通りひらひらとゆっくり右へ行くと見せかけたり左へ行くと見せかけたりしながら、結局はこちらへ直進し
てきます・・・。
ものすごくパッチリとした巨大な目。あのカトリーナなみ?という噂・・・。
「来るな来るなー!」といくら念じてもじわりじわりと近寄って来ます。
「しょうがない・・・でも今年の梶原果樹園は去年の梶原果樹園とは違う!」
「来るなら・・・・やっぱり来るなー!」と思いつつも密かにその台風対策の効果やいかに?!と、少し期
待していたのです。

そして、およそ半日をかけて台風14号は去っていきました。
その後の梨園を恐る恐る見てみると・・・
まあ、いくらかは落ちてはいるけど 昨年のあの悲惨な状況からすれば
それは”軽度”の被害。
「うん。これならお客さんに迷惑をかけることもないだろうし、やっぱり台風対策の甲斐があったかな♪」
と、ひとり悦に入っていました。
ところが、時がたつにつれ色々と入ってくる周りの情報は”かなり軽度”の被害とのこと・・・。
「えー!ほんとにー?」
さらにローカルのテレビのニュースでは「荒尾梨、5パーセントの軽被害」という報道・・・
「おいおい、そんなはずは無いだろう。」
と、いくら言ってみても変えようのない現状と変わらない情報に「・・・うちは風向きと山の向きが悪かっ
たのかな?」とか、「よそと比べて、梨の太り具合が良かったのかな?・・・」と、慰めや言い訳を探して
る様子の家族・・・。

「・・・・・・・・・・、 ・・・・・・・・。」

もちろん無被害ということはありえませんし、あまり欲深いことを言ってもとは 思うのですが、究極一玉
でも落としたくないのが生産者(親)心。
まぁそれでも、”かなり軽度”と”軽度”の違いぐらいですから隣の芝が青く見える、 そんなことなのかも
しれません。
でも「あれだけがんばったのになんで・・・あの”へとへと”は何だったんだー」と、やっぱり解せない気持
ちの園主・・・。

思いのほかの軽度の被害にホッと胸をなでおろす気持ちの中にどうしても引っかかるこの気持ち。
「コラー!ナービー!お前、もう一回やり直しーッ!」

というか、台風対策の方がもう一回やり直しかな・・・。


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