草刈りは夏の季語・・・



こんにちは、園主です。
7月20日、夏真っ盛り!。
連日、汗どろになりながら夏枝誘引などの手入れにセイを出しております。
さて、その梨園の手入れの一つに当然<草刈り>がありまして・・・、
草刈・・・・。
漢字にするとあの二枚目俳優からの連想でクールでスマートな感じさえしますが、炎天下での草刈りと
きたらそれはそれは・・・。
その昔園主が幼少の頃、草刈りや草むしりとは”体罰”の一つだったような覚えさえあります。
ですから、草刈りと聞くと「どうやって逃げ出そうか」と真っ先に頭に浮かんだものですが・・・、今の子供
は違うんです!。
草刈り、と聞くと喜んで飛び出してきます?
なぜなら、近年でいう梨園での草刈りとはゴーカートのような乗用草刈り機に乗って園内を走り回ること
を指すからです。
彼らには<草刈り>という言葉に「きつい」とか「きたない」とかいう地味でマイナスな印象はまったくあ
りません。
それどころか<草刈り>が(正確には草刈り機が)大好きです。
たしかに、これだけが草刈りならスリッパを履いてでも出来ます。
しかし、機械の及ばない園周などはやはり手作業等になりますので、目的がなければやはり体罰の一
つ的なものですが、そこは園主も大人になりました!。
「ダイエット、ダイエット」とか、
「無料サウナ、無料サウナ」とか・・・、
「この後のビールがうまかったいね〜」とか・・・・・、
ブツブツと呪文のような独り言を唱えては、なんとか逃げ出さずにがんばっています。
実はこの時期、園内の雑草は大雨による表土の流失を防いだり、土壌中の微生物にも有効だったりと
悪いことばかりではありません。
しかし、伸びすぎたそれらは園内の湿度を上げ風通しを悪くし高温多湿というもっとも病害虫の好む状
態の原因となりますので、どんな炎天下においても期を見て刈ってやらなければなりません。
そう、この意味さえ分かっていればそれは単なる労働ではなく梨の木への奉仕なのです。
「あ〜スッキリしたー。」という梨の木の声が聞こえるような草刈り後は、達成感も手伝い、ますますビー
ルが美味しくなります。
草刈りや農作業に限らず汗仕事から子供が逃げ出すのは、このビ−ルの美味しさを味わえないからな
んでしょうね・・・・。
とかなんとかいって、出来ることなら避けて通りたい・・・のも本心・・・。

それにしても、草刈りとはこの時期だけのものではなく春先から始まり、伸びては刈って伸びては刈っ
ての繰り返しです。
なのに、”草刈り”が夏の季語なのはやはり便利な機械のない時代、炎天下での草刈りがどれだけ大
変な労働として印象深かったかを表しているのでしょう。
除草剤を使用しない者にとって、便利な機械にはとても感謝感謝なのですが、
もうちょっと安かったらなぁー・・・。

先の乗用草刈機、名前を
<草刈り(キ) まさおくん>と、いいます。
文字通り、その作業内容は子供も喜ぶほどクールでスマートです。
それが我が家にはじめて”納車”された時は
「草刈りがこんなに楽で良いのか!」と、感激するほどでしたが、
そのベタなネーミングの勇気にも 同じくらい感激しました。
いつか、もしあなたが ある果樹園の子供達の「くさかりまさおのエンジン音が、〜〜」という会話を耳に
しても、もちろん<汚れた英雄でのバイクの高回転音>の
ことではないので、ご注意下さい・・・・・。
そして次なるは、”くさなぎ(キ)つよしくん”(スコップ付き)と言う噂も定かではありませんので、同じくご注
意下さい・・・・・。


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