寒中見舞い申し上げます。



寒中お見舞い申し上げます。
しかし今年の冬は寒いですね〜。各地で災害や事故等、多発しているようですが この寒波にて災
害や事故等にみまわれました方、心よりお見舞い申し上げます。
特にテレビやラジオのニュースにて 雪の重みでビニールハウスが倒壊したと聴き、同じ農業を営
む者として とても心痛みました。
ビニールハウスには もちろん建設に多大な費用がかかっていますし、そしてそこで手塩にかけて
きた作物もいっしょにやられてしまいます。
さらに倒壊したビニールハウスや作物を放置も出来ませんから、撤去や処分しなければなりませ
ん。
曲がったビニールハウスの撤去は建設時より数倍労力を必要とします。
しかも倒壊を免れたハウスの作物は熟期を待ってはくれませんので 収穫、出荷という「本来の仕
事」と並行して取り組まなければなりません。
おそらく家族総出で、ただでさえ寒い中 まさに身も心も凍る思いでの作業でしょう。(ビニールハウ
スのパイプって寒いと ものすごく冷たいんですよ。)
そして何よりもその大変な労働に対しての報酬は何もありません。
達成したという満足感すら残りません。残るものは産業廃棄物と化したビニールハウスと、ため息と
共に出てくる脱力感と疲れ、そして将来への不安・・・。
倒壊した分の収入は無くなったうえに、新たに建設費用を捻出しなければ前には進めません。

同じく自然を相手にするものとして、(自然より恵みをもらうものとして)憶測も含め分かった様なこと
を書きましたが その当事者からすれば「そんなもんじゃない」と叱られるかもしれません。
ニュースにて そこ数秒で伝えられる「農作物への被害」。
その裏には「中島みゆき」の唄が響き渡るような、「田口トモロヲ」が哀しく語るような世界がたくさん
生まれています。

 「しょうがない。またがんばろう」と、前向きな気持ちになるまでには もう少し時間が必要でしょうけ
ど、どうか一日も早い再興をお祈りいたします。
「がんばりましょう!」


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